宿が京都駅周辺でとても不便だった。205番で、大徳寺へ。途中の北大路バスターミナル入庫もはっきり言えば、無駄なんだけど、10数年前に受験でこの地に来た時は、バス停の仕組みや、バスターミナルの自動ドアなどに感心したことを思い出しながら、のんりバスにのっていた。田舎者の私は北大路のVIVREにわざわざ買い物に行ったこともある。そんな思い出に浸りながら、大徳寺へ。目的は祖母の実家のお墓参りに行くこと。(曽祖父と祖母の兄などのお墓があり、京都在住の時に父に連れて始めて訪れて以来、高桐院は思い入れのある場所である)そこに行く前に、特別拝観をしていた黄梅院をのぞき、高桐院へ。
大学1回生の時に父に連れられてきた時は11月の連休で、一番紅葉の見ごろだった。赤か緑のもみじしか知らなかった私は、黄色やオレンジのコントラストに非常に驚いたのだが、それ以来何度ここに来ても、その時の感動は得られない。今回は大学4回生の時に、卒論提出目前でつらい12月頭に、高桐院をたずねたことを思い出しながらここを訪れた。その時は、12月頭だというのに、とても綺麗な紅葉だった。その経験をふまえて来たのだが、やはり永観堂と同じく、見ごろは終わっていた。
父に連れられてきた時と、大学在学中の祖母の兄の法事で来た時と2回お墓参りしていたのだが、お墓の場所がわからず、父に電話してお墓のありかを聞いた。びくびくしながら竹やぶへ。最近、思い出話が多くなった祖母の父=曽祖父のお墓の前で、私はここにルーツがありつつ、しかし、やはり京都人でないことを実感した。遠い親戚と、私は全く赤の他人のようだし。
大徳寺を出たら、いつもの今宮神社参拝へ。ここは定番コースです。今回はかぎやであぶりもちを頂く。どっちが美味しいか?うーん。
しかし大徳寺を出た時の銀杏の黄色は圧巻だった。すごい!
お昼はどこで・・・・、と思いながら、203系統のバスに乗ったものだから、わら天神前でバスを飛び降り、母校近くのカフェに入った。ここは、卒業前にはできていたが、その当時一緒に入ってくれる人もいなくていけなかった場所だ。そう思って入ったのが間違い。1時間半も足止めをくらい、次の目的地(友達のお勧め)源光庵に行けなかった。
母校をのぞくつもりも無かったのだが(ネットでみていると、明らかに私の在学中と様子が違うのは知っていた)、近くに来たのでせっかくだから、とのぞいてみたら、余りにも違うのでゾッとした。しかし文学部周辺は昔と変わらず、やはり色々なことが思い出される。約4年前に来たときも、なんとも言えない気分だったけど、今回は休日で学生も少なかったので、思い出にひたるくらいで終わった。
正門前からバスに乗って、玄琢へ。さっきも書いたように、源光庵にはたどり着けず、河原町今出川経由で、烏丸今出川へ。
みやこ音楽祭
何故か今年、同じ大学出身のくるりにはまり、ここまで来てしまった。
ここの大学生は何か違う。私が同時代に接した人々も、すごいエネルギーを持った人達だった。
若いエネルギーで、手作りの、すばらしいお祭りだった。自分が彼らと10歳以上年が違うことも忘れ、同い年のくるりのライブを見ていた。何だか恥ずかしいけど。
変わった旅だった。でも心に残る旅だった。